相続の手続きを具体的に進めるには、亡くなった方の戸籍の収集であったり、金融機関への届出であったりと、意外に手間のかかる作業です。日本人の寿命が非常に長くなったこともあり、遺産を相続する方も六十才を越える高齢者であることも珍しくなくなりました。亡くなった方にお子さんがいらっしゃらない場合、兄弟姉妹が相続人となるので、70代~90代にして相続手続きをすることもあります。お子さんがいらっしゃる場合にはお子さんが相続人ですが、働いていてなかなか相続手続きに時間を取れません。すると、亡くなった方の配偶者が相続手続きにとりかかることになります。

配偶者の方は亡くなった方と多くの場合同年代で、足や目が悪かったりすることが多くあります。なかなか相続手続きをやっていくのも骨です。とりわけ戸籍謄本の読み取りなど、細かい字を目で追うのはしんどい、ということで、依頼が頂けることもあります。読めたとしても、亡くなった方の戸籍謄本は、原則的に出生から死亡まで取る必要があります。普段見慣れない戸籍謄本を読むのはなかなか困難です。

遺産整理業務では、この戸籍集めだけでなく、相続財産の調査や各所への申請書作成など、一括して行います。