遠方に住む相続人たち

相続人の方が、亡くなった方の住まいの近隣に住んでいないことが多くなりました。

大学進学や就職などを機に地元を離れ、親元から独立することで生じているようですが、昨今は本当に核家族化が進んでいるのを実感します。
相続人が海外にお住まいであることも珍しくなくなりました。

そうすると、相続の手続きのためだけに相続人が集まるというのもなかなか困難です。
相続人の方の多くは30歳代から50歳代と現役で働いている世代。お葬式は何とか休めても、相続手続きのためだけに簡単には休みがとれません。

多くの方は相続は初めて

しかも多くの方は相続の手続きをやったことがありません。何を決めたらいいのかもわからないまま集まることになります。

このブログの別の記事で書いているように、相続の手続きの第一歩は相続財産の調査です。相続財産がプラスなのかマイナスなのか、それが判明するまでは話し合いも実質的にはできません。分ける財産があるかないかわからない状態で話し合っても仕方がないということです。

相続財産が自宅の土地建物しかない場合もありますが、それを共同相続するのか、売却してお金を法定相続分通り分配するのか、誰か1人が相続して、残りの相続人に法定相続分を金銭で支払うのか。住宅ローンが残っている場合はもっと複雑になります。
その場で決まらず、何度も集まることにもなりかねません。相続の話し合いのために集まることそのものがストレスとなり、相続が揉め出すこともあります。

分割案を試算します

遺産整理業務では、相続財産の調査はもちろん、その後の分割案についても提案します。相続税が発生する場合には、提携する税理士に相続税額を算定してもらいます。借金や税金、さらに相続にかかわる費用も算定しそれを加味した上で、法定相続分(または相続人間で合意した割合)に応じた、均等と思われる分配案を作り、相続人の皆さんに提示します。

また、相続財産の中に不動産がある場合、売却して金銭の形で分配することも可能です。売却手続きについても当事務所で行います。

ご依頼頂いた後は、我々からの報告をお待ちいただくだけで結構です。分配案に全員が合意すれば、正式な書面に起こし、合意に従った分配を行います。

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