贈与税の高い税率
亡くなる前に承継する、という方法もあります。贈与の形で行うのですが、財産の承継を意図したものをとくに生前贈与と言います。
非常に税率が高い贈与税を常に意識する必要があります。例えば1000万円を贈与すると、少なくとも202万円が贈与税として課税されてしまいます。
速算表の利用に当たっては基礎控除額の110万円を差し引いた後の金額を当てはめて計算してください。それにより贈与税額が分かります。
基礎控除後の課税価格 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
200万円以下 | 10% | - |
300万円以下 | 15% | 10万円 |
400万円以下 | 20% | 25万円 |
600万円以下 | 30% | 65万円 |
1,000万円以下 | 40% | 125万円 |
1,000万円超 | 50% | 225万円 |
※平成24年4月1日現在の税率
- 基礎控除後の課税価格 1,000万円-110万円=890万円
- 贈与税額の計算 890万円×30%-65万円=202万円
生前贈与のメリット
1年に110万円ずつ生前贈与を行ったり、住宅用の資金として子に贈与を行うなど、様々な方法があります。生前贈与には税法上の知識が不可欠になるため、当事務所が提携する税理士に確認しながら進めます。
暦年課税を前提として、年間110万円ずつであれば、贈与税の基礎控除額により全額非課税となる、ということのようです。
生前贈与のメリットは贈与税・相続税を低減することができるだけでなく、贈与の趣旨を承継する人に伝えられることも大きなメリットです。遺す財産が多い場合は、何年にもわたって長期的に行う必要がありますので、お早めにご相談下さい。
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